3か国目 中国パート④シルクロードの旅(上)~トンコウ→トルファン~
3か国目パート③ チベット
寝台特急 実況中継〜昆明-成都〜
暇すぎたのでこんなことしてみました。
寝台特急乗りながらひたすらその時々の心境を語っていくというもの。
これを見た方も
深夜特急にのった気分に?
電車概要
昆明18時15分発
238元(3,000円弱)
三段ベッドの一番上
硬いベッドと柔らかいベッドがあるが、硬いのが2千円ほどやすいので、硬い方に。
待合室では
念のためを考えて3時間前に入るも、やることがなくぼーっとしておりました。
しかし
電車に入る時はまさに戦争!
順番なんて、並ばない並ばない。押し合いへしあいでした。
それでムカムカきていたのです。
以下、その続きを。
この中を掻い潜るのであります。
そしてこれが開門の時間になると一気に押し寄せるのであります。ぎゃー。
汚い…。平気にゴミを地べたに捨てる中国人。ありがとう清掃員!
この一番上のベッド。
天井が、目と鼻の先にあって上体おこしすらままならないのであります。ひぇー。
一番下は上体は起こせるので、こっちにすればよかった。ちなみに500円ほど、下の方が高いです。
3カ国目パート① 中国〜昆明〜
中国は僕にとってどうしても見ておかねばならない土地だ。何故なら、領土問題や経済発展等でよくニュースに取り上げられるから。「中国が太平洋進出を目論んでいる」「経済発展は目覚ましい」二次情報、三次情報になるにつれ主観が入り込み、自分が受け取った印象や想像が一人歩きして現実とはかけ離れたものになる。
情報の取得範囲は狭いけれど、自分で感じて実際に目にした情報を判断の基準の一部として考慮したい。
そんな願いが叶う瞬間がやっと訪れた。
【とにかくデカイ】
写真はフェイスブックを参照してもらいたいが、あらゆるものがデカイ。道にしても建物にしても人の態度にしても。駅1つで空港並みの大きさだった。道は3車線が当たり前。歩行者に容赦無しにクラクションを鳴らしまくるモーターバイクたち。ラオスとかなら歩行者前にいたら止まってくれたのに、人の間を強引に抜いてくるところがすごい。
人の態度も大きいと感じた。それはどういうところからかというと、伝わる伝わらない関わらず、中国語を半ば強引に使うところとか、英語で話しかけても理解しようとせず「私は英語わからないので!」という一点張りなところとか。ジェスチャーとかでわかろうと努力してくれよー…っと内心思ったのだけど、英語に合わせるのでなく、俺たち私たちの使う中国語に合わせろ!っていう態度は新鮮ですごいなぁと感心した。僕ら日本人は日本語は世界に通用しないから英語を使えるようにって発想だけど、中国は違うのかなぁ?って思った。
そんなところが「大きな態度」と感じたのだ
【超綺麗な街】
昆明の街は、雲南省最大のまちということで、大都会だ。それなのに、ゴミがあまり落ちていない!スモッグとか汚い川を想像してたのだけど、それとはかけ離れていた。
何故だ?
と考えていると、その答えがわかった。それはディズニー並の清掃員の数だ。中国の人の意識はおそらくどこでも変わらない。ポイ捨て当たり前だし立ちションとかも厭わないところがある。だけれども、清掃員のおじさんおばさんが、捨てたゴミをすぐに拾うシステムが街にあり、そのおかげで昆明はここまで綺麗な街になっているのだ。
都会ながらもバンコクより100倍住み心地が良い。
【飯がうまい】
安い!
うまい!
中国料理は口にあう!日本で食べ慣れているからということもあるだろうけど、200円でお腹一杯になる量がでてくる。小籠包、麻婆豆腐、本格拉麺を食べたのだけど、とっても美味しかった。中国全土で、言えることなのかこれからが楽しみでしかたない!
【厳重な警備体制】
街のあらゆるところに特警という銃を構える警備員がおり、これじゃどこにいようと悪いことできないな…という感じがした。駅に入ろうにも駅の門前で荷物をスキャナーで通したり、身体検査を受けたりして駅構内に入る始末。その度にかなりの行列がおこる。
(後に調べてみるとら2014年にまさにこの現場でテロ事件があったことがわかった。通りでこんなに警備が厳しいわけだ)
【親切な中国人】
やっぱり偏見は良くない
優しい中国人も、かなりの割合でいるものだ。僕の泊まった宿は中国人経営の安宿(一泊700円)だったのだが、宿泊客は中国人ばかり。北京や上海など大都会にすむ人たちがホリデーに避暑地としてやってくるようだ。
卓球とビリヤード台があり、そこで中国人にまじって毎日遊んだ。
英語ができる中国人も中には泊まっており、中国語が横行する世界だからこそ、英語が喋れることで安心した。英語は全然喋れないから不安の方が大きいけども、日本人が1人もいない中で、しかも英語も通じない世界で、英語が通じる安心感は半端ないな!と実感をもって学んだ。
【教育熱が高い】
かの有名な?雲南大学に潜入した。由緒ある雰囲気を感じた大学構内。日本で言うたら京大とかそのへんをうろつく感じだろうか。
学部ごとに建物が分かれており、中央にはディスカッションできるようなスペースや、バスケが何試合も同時にできるような広いスペースまであった。
その周りには進学校があるみたいでたまたま入試か何かがあったのか小学生らしき賢そうな親子連れがぞろぞろ雲南大学周辺を歩いていた。
街中でよくみかけた学習塾の案内が、教育熱をうかがわせる。日本よりもはるかに多くの時間を家庭学習に費やす中国の子どもたち。
国力の底力はこういうところに現れてくると思う。
【まとめ】
昆明だけでも、色んな発見があった中国。これから成都に足を運ぶのだが、ドキドキワクワク。これまでに経験してこなかった学びが溢れていることに、感謝。
番外編
クレジットカードのキャッシング限度額が低すぎてお金がピンチですな。
国内にいるうちに広げておくべきだった!というか、そんなこと注意書きしてたブログあんまりない!キャッシングの限度額のことは、次世界に旅立つ人に是非教えておきたいことの1つである。
その枠を広げようと電話したら
「無職では、無理」
と、バッサリ切られました(笑)
社会的信用
という意味で、仕事の重要性を痛感した瞬間でした。トホホ…。
2ヵ国目 ラオス(6/9-6/13)~『教育する』ということ『教育される』ということ~
1カ国目タイ 〜バンコク〜(6/4~6/8)
こんなに、住みよい街はない!!!!
どんなバックパッカーでも、いや、どんな旅行者でもずっと住みたくなる街だと思った。最初の街がバンコクでよかった。
何より、安い!
交通の利便性のよさ!
人種やお店の多様性!
ほとんど日本にいるみたいだった。
だから
多くの世界一周してる日本人に出会った。
世界一周リピーターのベテランから
初めて1ヶ月目の卵たちまで。
出会いを通して、考え方が変わっていく感覚。出会いを通じて広がっていく自分自身の価値観。
文化、自然、人
が今回の旅のテーマなんだけど、
ぼくが求めてる旅のスタイルが
ちょっとずつ
具体的に
出来上がっていく感じがする。
多くの人と出会った。
「まじで?!」みたいな驚きの感情がおこる。それから、自分の「当たり前」がガタガタと崩れおちる。
全財産1万5千円で世界一周してるS太郎さん
アフリカ縦断南米縦断した早稲田大のRくん
8年間かけてたった20カ国。超マイペースに世界一周してる「仙人」。世界一周初日に睡眠薬強盗に合ってドブに捨てられた日本人
…
今までの人間観がいかに狭いかを痛感した。その旧人間観を通して僕は人を見てたのか、判断してたのか…。
その人らの輝く目をみる。
声の裏に潜む気持ちを感じる。
生き生きしたオーラを吸い込む。
人がしたいことをする瞬間はカッコいい。
人が得意なことを語る瞬間はカッコいい。
人が今を生きる瞬間はカッコいい。
たった4日しかいないけど、
26年分よりもはるかに多くの
カッコよさに出会った。
カッコいいという言葉では、適切に表しえないのだけど、今のボキャブラリーのない僕にはこれが一番近い表現だ。
そのカッコよさとは自己の肯定だ。
「大事なことは自分の生き方を肯定することなんだ納得することなんだ」
頭でわかるけど
実感としてわかってなかった。
その実感が欲しかった。
バンコクで出会った人達と自分自身
実感で溢れていたと思う。
こんな経験ができるのも
今回の世界の旅を
応援してくれてる
たくさんの人がいるからだと思っている。複雑な気持ちながらに
送り出してくれた人がいたからだ。
だからこそ、
自分の「生きる」を、貫きたい。
じゃないと、
応援してくれる人に対して
失礼だと思うから。
自分に対して不誠実だと思うから。
蛇足になるけど、
今日1日一緒に旅したリョウタ君が言ってた言葉が心に残った。
忘れないように
とりあえずメモしておく。
リョウタ君は
仕事を5年して辞めて
ぶらぶら世界を旅する人だけど、
仕事してるときイライラしてる上司に対してよくこう思っていたんだそうだ
「たかが仕事で、何イライラしてんの?」
仕事は責任のあるものだ。だからこそ人は必死になるし一生懸命にやるんだと思う。仕事で悩む人に対して、仕事のことを大事に思う人に対して失礼だとおもったけど、でも、1つ広い見方でもあるのかなとも思った。
自分のアイデンティティを仕事「だけ」などの1つに絞らないこと。より多様なアイデンティティをもつことの重要性を教えてくれた言葉だった。
教師をしているとどうしても周りは教師が多くなる。それは別に悪いことではないけれど、
僕は、あくまで僕はやけど、人生一回きりなんやし勿体無いと思う。
一歩「外」に出ること。
その「外」はその人それぞれでいい。
僕は「外」に出続けたい。
今、世界を旅してるけどその中でも今の「自分」から抜け出すんだ。
挑戦し続ける人になる。そんな大きな挑戦から小さな挑戦まで。
まだ顔を見ぬ4人の旅人が成都で待っててくれている。期限は6月20日。
20日までに成都入りするための挑戦の旅が明日からまた始まる。
バンコク以上の環境はないと思ってるんで、ある意味過酷な旅になるやろけど
楽しみ。
勇気を出して
しかし
気をつけて
行きたいとおもう。
2016/6/7
世界に旅立つ前 厳選3つの「一問一答」
わざわざ仕事をやめて世界を旅立つ人は
たくさんいるわけではない。
だからこそ、「なんで?」「どこ行くの?」などとよく聞かれることがある。
ひとつひとつ答えていては切りがないので、この場をかりて一括しておこたえしようと試みた。
僕の旅を気にかけてくれる人のために、
新たにであった人への自己紹介のために、
そして、自分自身のために
質問①「なぜ、世界旅行するのか」
じつは、この質問に答えることが一番難しい。
本当は、適当な理由なんてすべて後付けのようなものなのだろうとおもうから。
僕らは、おこってしまったことや起きたことに意味付けをする。(ジョブズもそう言っていた!)
だからこそ、今、これからの旅の意味を考えることなどできない。
まずは、「とびこめ」
あとから「かんがえろ」
でちょうどいいのではないか。(そうでないと、世界旅行など踏み込むことさえできないだろう。そう、ぼくらは知らず知らずのうちに、「まずかんがえろ」「そしてとびこめ」の思考回路が出来上がっているのである。)
旅の「きっかけ」については、後程blogにアップしようと考えている
ただ、ひとつ言えるのは、今回の旅は自分探しの旅ではなく、仕事からの逃避なのでもなく、大きな夢が世界一周であったわけでもないということだ。
質問②「どこに行くのか」
アジア→ヨーロッパ→北米→南米
大雑把にしかきめてません!
理由は、決めすぎると自分にとって「必要のない情報」を無意識に排除してしまうおそれがあるから。あくまで自然体の自分でいながら、自分で自分を認識しながら。
質問③「帰ってきてからのビジョンは」
おそらく今以上に本を読みたくなると思う。
それ以上は、あまり考えていない。先のことを考えすぎると「世界旅行にいかないほうがよい理由」がたくさん出てきてしまうことがわかっているから。
旅行に限らず
何事も
「行動しない理由」を考えるのは簡単だ。(◯◯の危険があるからとか、もし◯◯なったらどうするのとか、今の「自分」に満足しているのでとか、自分には興味がないのでとかその他多数。何個でも言えるおもしろさ(笑))
反対に
「行動する理由」を考えるのは難しい。だって、うさんくさくなったり、ユートピア的な妄想のように聞こえるから。
人間は保守的(「まずはかんがえろ」型)だからこそ、安心して楽しく生きていけるのだろう。
追記
僕自身、世界旅行は「すごい」と言われるほどすごいものではないと思っている。
どこかのblogで
「田舎の親父がパチンコ屋に行くようなもの」
ということが書かれてあったが、妙に納得した。
きっと、時間とお金と命のリスクが少しかかる「物見遊山」のひとつなのだろう
旅行を通して
「得られるものも、そこまでちゃうかな。。。」
と思っているし
「劇的に自分が変わるわけではない。。。」
だろうし
「なにかを成し遂げるわけでもない。」
ただ、これだけははっきり言える。
今の僕の進路決定は自己満足しているし、
これからの自分もひとつひとつの決定に満足し続けることができるだろうと。
それが、お金の使いすぎで半年で帰ってくることがあったとしても。
沢木耕太郎によれば、年齢に応じて旅の味わいは変わるのだそうだ。20代の旅は20代にしか創れない。年齢が経って「20代のころにしたかった旅がしたい」と想って実際にその場所に行けたとしても、20代に沸き起こる感情は絶対に出てこないのだ。
その理由は人生の「未経験」にある。歳がたつにつれ、出産や子育て、社会人としてのつもりに積もった「経験」が「未経験」の魅力をなくしていくのだそうだ。
人生の未経験者であるがゆえの旅を創っていきたいと思う。
実際にそんな旅を創っていける主人公になれるのか
と、創造するだけでどきどきわくわく。
支えてもらっている全ての方に感謝(^人^)