なんでも見てやろう!

世界旅行で感じたことを、多くの方に!

3か国目 中国パート④シルクロードの旅(上)~トンコウ→トルファン~

中国全旅程
クンミン→成都→ラサ→シガツェ→エベレスト→ガンツェ→ラサ→ゴルムド→トンコウ→トルファン(現在地)→カシュガル→ウルムチ→成都

地殻変動をおこす社会の真っ最中で】

英国のEU離脱バングラデシュのテロ事件、加速する日本国憲法改憲への動き……
時代が大きく移り変わっていってることをどこか厭世的に眺めてしまうのは、旅の効用か。


かといってすべてのことは他人事ではない。
自分事として捉える癖を普段からもっておきたいと思う。


かつて東西の人々を結ぶ主要な交通路だった。古代ローマの発展が、イスラム諸国の発展が、波が押し寄せるかのように波及したその「足跡」をたどってみたくて今回の旅程を組んでみた。


不易の「足跡」と流行の「社会変動」が入り乱れてあたまの中がパンク状態になる。そんな状況に身をおけるのも、今回が最初で最後だ。贅沢な旅行を思う存分楽しみたい。




【トンコウの砂漠で】

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最初は砂漠のオアシスというイメージで町に入ったのだけれど、目の前に広がるのは夜空にキラメクネオンの輝き、林立するビル群、鳴り響くクラクション。

想像とのギャップに驚く。
シルクロードのまち」として観光化がすすみ、もはやそこは「資本の犬」に化けていた。

夜市をひとりでぶらついていると
バックパッカーの中では有名な隋さんに出会う。日本語が流暢な方なのでいっぱいお話しした。
今の中国の人はお金儲けのことを考えていることとか、日本の文化のこととか。


時代の流れを感じつつ
風化させてはならないものまでなくなっていってしまっている気がして、やるせない気持ちがわきおこる。




砂漠の夕日を見に行くことになり、隋さんのバイクで砂漠に向かう。目的地までは遠く、郊外までバイクを走らせること一時間。やっと砂漠にたどり着く。
その道中がたのしかった。
トンコウ特産あんずをもぎとって食べたり、ガタガタ道をはしったり。いなか町は昔の風情が漂っていて中心部のようなギラギラした感じはない。
牧歌的な雰囲気が漂い、イメージしていたトンコウを発見した。上半身裸で働く屈強な男たち。農作業にいそしむお婆さん。はしゃぐ子どもの笑顔。強烈な太陽の日差し。脇に見えるメイサザンの砂漠の山脈。
バイクは風を切って進む。
失わないで欲しいな。時代の波に飲み込まれるなよと、願いながら。


砂漠に到着した。
砂漠の上なんて、生まれてこのかた、歩いたことはない。
ふわっとしてのかな?砂浜とはまた違うのかな?色々想像がわきおこる。









ぐさり





この表現がしっくりきた。
きゅっきゅっと靴底にはまっていく感じ。
思っていたのとは少し違ってびっくりした。


砂丘の山頂にたどり着く。

山頂ほど靴が砂にめり込む。くるぶしが隠れるほどに。
砂丘の頂上にまたがるようにして座る。砂漠の馬乗りも悪くない。
目の前には紅色に空を染める太陽。
言葉にできない世界を味わう。



砂を手に掬う
太陽の熱を浴びた砂は異常に熱い。おさないころに学校で作ったサラ粉のような感じ。さらさらさらと指と指の間から水のようにこぼれる砂漠の砂たち。
空中に投げてみた。
絹が地面に落ちるようにふわっと音の無い音が鳴る。
ワンピースのアーロンがなぜか頭をよぎる。
何度も何度も投げてみた。子どもたちが水のかけあいをするように無邪気に。


無音。
あの太陽の果ての果てまで無音が続いている孤独の絶頂。
360度見渡す限り地平線。地平線の向こう側の世界も気になる。
砂丘に寝そべる。
夕暮れ時独特の青空。雲が目の前にあるみたいに近い。もしかしたら触れるかもしれないと反射的に手を伸ばす。










この世界はどこだろう。



過ぎ去るのは時間と頬にあたる生ぬるいそよ風。
自分がこのよとはちがうせかいにいる感覚がわきおこる。



ふと
日本にいたころの僕の姿が頭をよぎる。
目の前のことに一生懸命にならなきゃならない世界。あらゆる「目」がしぶんを自分の行動を規定してしまう世界。今いる世界が現実にあることを知りもしないで馬車馬のように働いていた自分の姿。


そんな過去の自分に「もったいない」と語りかけたい。その世界を知ろうとしていないことがもったいない。自分で自分に目隠ししてる状況がもったいない。必死になっていたあの頃にこの世界があったとしたら、もう少し違う心の持ち方ができたのではないか。反対にあの頃があったから今はこんな心境なのか。どちらも結果論でしかないのだけれども。


「愛の反対は無関心」
マザーテレサの言葉が砂漠を踏みしめるようにぐさりと心に響く。
もっと色々な世界に関心を示したい。
もつと自分に厳しく問い続けたい。
自分に自分で目隠しをしているのじゃないか?
見て見ぬふりをしているのじゃないか?
他人事として考えてるのでないか?
他人に過剰な期待をもっていないか?と。

自分は、まだまだ知らない世界が多すぎる。
慢心な精神を咎めてくれたトンコウの砂漠体験。
夕日が沈むとともに砂丘を下る。
そのシルクロードの「足跡」は
僕にこう語りかけている。




我々はどこから来たのか
我々は何者なのか
我々はどこへ行くのか

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                                                           シルクロードの旅(中)に続く





3か国目パート③ チベット

宗教の奥深さを感じたチベット
寺に拝みにくる人々が五体投げ地する姿を見て、
人とは何ぞや?
来世を信じること、死後の世界を願うその信仰心はどこからくるかや?と、思考停止に陥った。
日本では、周りを気にすることなく地面に伏せ伏す人なんてみれない。奈良のお寺とかあっても、ゴリヤクを願う軽い信仰心を感じてしまう。


一方、田舎のチベットの村は、それとはかけ離れている生活をしているようにも思う。
やくを育て、その糞を壁に塗りたくり、乾かして燃料にしたり、共同で畑を耕す姿をみたり……。その日その日を生活する人々の姿。来世の姿を願う様子なんて見られないや。


自分に問う。
自分は何を信じて生きているのか。
どこをめざして生きているのか。と。

チベットの人々の信仰心が語りかける。
算数を学んで何になる。
社会を学んで何になる。
立身出世はいかほどのものなのか。と。

多くの日本人が頼りにしている「当たり前の生活」という土台や、「楽観視する未来の姿」にふと立ち止まって考え続ける。

なんで、今、私はこんな苦しいおもいをして一生懸命になっているのか。

一生懸命になる方向性は、自分の納得のするものなのか。

納得なんて後からついてくる結果論だと思う。しんどいこともアノときの経験があるから今があると言えるのが、人生だと思う。そうやって人は納得して歳をとるんだ。

どんな方向を選んでも「正解」なんだ。ただ、若いときにしかできないこともあるはずだ。今、自分に出きることはなにか?行動を変えるエネルギーがある20代だからこその選択もあるはずだ。

そうやって「青春の門」をくぐって大人になっていくのだろう。


チベットの人々の生き方も「正解」だ。中国資本によって「便利」になっていく生活を選択する人々も「正解」だ。

相対主義的な結論に納めようとしているのではない。

大切なのは、
立ち止まって考えること。
議論すること。
悩むこと。
しくじること。
立ち上がること。


一直線で生きるチベット人の生き方は
自分の生き方について立ち止まって考えるよい機会になった。


日本に帰って、子どもに伝えたいことはこのあたりなのかぁ……。まだまだ迷いますよ。

次はウイグル地区です。

寝台特急 実況中継〜昆明-成都〜

暇すぎたのでこんなことしてみました。

寝台特急乗りながらひたすらその時々の心境を語っていくというもの。


これを見た方も

深夜特急にのった気分に?


電車概要

昆明18時15分発

238元(3,000円弱)

三段ベッドの一番上

硬いベッドと柔らかいベッドがあるが、硬いのが2千円ほどやすいので、硬い方に。


待合室では

念のためを考えて3時間前に入るも、やることがなくぼーっとしておりました。

しかし

電車に入る時はまさに戦争!

順番なんて、並ばない並ばない。押し合いへしあいでした。

それでムカムカきていたのです。


以下、その続きを。

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この中を掻い潜るのであります。

そしてこれが開門の時間になると一気に押し寄せるのであります。ぎゃー。


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汚い…。平気にゴミを地べたに捨てる中国人。ありがとう清掃員!


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この一番上のベッド。

天井が、目と鼻の先にあって上体おこしすらままならないのであります。ひぇー。

一番下は上体は起こせるので、こっちにすればよかった。ちなみに500円ほど、下の方が高いです。


【出発0分】

ビルにも色々種類がある
廃墟に近いビルも多数

この中でどんな生活が行われているのだろうか?想像しただけでぞっとする。豊かな生活をしている中国人はごく一部。

それにしても、前にいる女の子自分の携帯みて笑いすぎだ(笑)奇妙すぎる
(後ほど18歳の高校生であることがわかり、頭もあったので英語と中国語の通訳をしてくれることなど、知る由もなく(笑))




【出発30分】
最悪だ

この車両で一番うるさい集団の三段目のベッドにいる。大の大人が7人(推定50代くらい)、出発してから30分経つけどずーーーっとくちゃくちゃピーナッツ的なやつを食ってる。

今度はインスタントラーメン食べ始めよった…(ー ー;)どんなけ食うねん!今から8人分のインスタントの臭いがこもるとなると…。過酷ですな

ぺちゃくちゃずーーーっと喋ってる。しかもボリュームよ!

ありえへんなぁ。

せめてあと3列前か後ろがよかった(ー ー;)

公共という概念がないこの文化に慣れねぇ…。

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【出発60分】
なんと!インスタントを食いたいから、席を変われと言われる。景色見るために窓際にいるのに!(僕の三段目のベッドは景色どころか天井しか見えない。)
無理やり真ん中にさせられ、景色どころか、僕の両脇で会話が飛び交う…。



もう、
自己中心的発想に戸惑うばかり。

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インスタントの皿ぐらい手で持って食ってくれ!


数分たって
…突然話しかけられる
みんなに話しかけられるけど、何喋ってるかわからん。僕を中国人と勘違いしてるみたいだ

日本人であることを伝える。

50代の中国人だと、歴史問題とか受けてきた教育とかで国民感情とか色々あるだろうから、どーすりゃいいかわからん。
とにかく愛想と笑顔だけふるまっておいた。
英語まじで通じない…
まぁ、こっちも流暢に話せるだけの英会話力は
ないんだけどね

席、元に戻る。…トンネルばかりで景色もくそもねー(._.)

【出発80分】
紫色の服を着たかっぷくのいいおばはんが一列まえのベッドに戻っていったおかげで、声のボリュームが下がった。

ひとまず、落ち着いて過ごせそうだ。



【出発90分】
突然、ぺちゃくちゃ集団にお菓子をもらう!
あんなけ愚痴ってた僕も、
コロッと一撃



いい奴らや(笑)



人間って単純でんなぁ(否、僕だけか(笑))


食ってみると、口ぱっさぱさになるでよ(ー ー;)
ゔー…チャイナクオリティ…
料理はうまいくせに、お菓子ときたら。

わぉ!
またお菓子を貰う(._.)

またビスケット!水持ってきててよかった!でも500ミリリットル。18時間果たして持つのか…。
残り300ミリリットルくらい?

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【出発110分】
時刻は20時過ぎ、やっとあたりが夕方なみに暗くなってきた。
大きな川が見える

河のほとりは、急な斜面。そこに段々状に田んぼや畑。河を中心に中国人の生活が成り立っていることがわかる。
家もボロボロ。家の中に薄型液晶テレビが垣間見えた。
なんとも面白い光景なこと。

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【出発120分】
あかん

眠たくなってきた。

トイレ行ってからベッドへ


トイレが綺麗や

【出発720分】
ずっと今まで寝てた。約10時間睡眠。

起きたら、景色が様変わり。谷間を縫うようにして、寝台列車が走る。

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朝ごはんも、チャイナからもらったクッキーで済ます。

腰が痛む

【出発770分】
山の斜面の畑や田んぼを見ていると、かなり強引に耕作地を作っているように思えてならない。効率がいい農業というより、農業の人海作戦?毛沢東文化大革命の名残り?

【出発800分】
朝飯を買う

っていっても何言ってるかわからんままお金を払って手渡された朝ごはん…


うまいのか?

【出発840分】
お粥はうまかったけど、ゆで卵がクソまずかった。食って寒気したのは久しぶり。

隣の50代集団のおじさんはかなりいい人だとみた。僕に関心むけてくれてるし、パンとかお菓子とかもらったりした。多分だけど「おいしいか?」とか話しかけてくれてたと思う。

そういや、ここ5日間ぐらい日本語しゃべってないなぁ…(._.)


【出発960分】
暇なので、スタンドバイミーの練習をする。いくら英語で歌っても中国人にはわからないので、好都合。


河の流れが緩やかになってきた

成都に近づいる証拠

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【出発1020分】
外の景色もかわり映えがなくなり、歌も疲れてきた。腰も痛くなりそろそろ座ってるのが疲れてきた…(._.)

のこり2時間くらいで着くかな?

早く着けー

そして、
50代集団の中国人たちにインスタントラーメンをもらう(笑)結局養ってもらうという…笑
ここまでしてもらったら
もう愚痴れませんな( ̄▽ ̄)

そして、みんなで写真までとってるという(笑)


【出発1070分】
駅に着いてから、ホテルまでわからなかったので、話題にすると
周りの中国人10人くらいが僕によってたかって、めっちゃ親切に行き方を教えてくれる。

これが旅のマジックですな(笑)

実は
めっちゃ親切な人たちでした

【出発1120分】
成都が見えてきた

ビルが増える


車内は高校生〜大学生ぐらいの年齢の若者がニコニコ会話している

雰囲気ええなぁ
電車の中の騒がしさは
昨日とはうってかわっての世代交代です

【到着直前】
なかなか面白い電車の旅でした


中国人の見方が

一気に変わりました(笑)


もう、18時間とか余裕♩

【到着後】
重い荷物背負って、
宿までの行き方わからねー…(;_;)


っと思ってると
電車の中で近くにいた若者衆のなかの中国人がその場所まで連れて行ってやる!!って感じで宿まで案内してもらった。(中国語わからんけど多分そんな感じで言ってた(笑))しかもタクシー代全部、向こうが払ってくれるという気前の良さ!!!

凄すぎるぞ!中国人!

出会いに感謝ですな


宿の日本人バックパッカー

「よく、反対にお金をでっちあげられなかつまたなぁ」

と言われ、

「あっ…!そうか。その逆もありうるのね。気を引き締めねば」
と思う次第であります。






3カ国目パート① 中国〜昆明〜

中国は僕にとってどうしても見ておかねばならない土地だ。何故なら、領土問題や経済発展等でよくニュースに取り上げられるから。「中国が太平洋進出を目論んでいる」「経済発展は目覚ましい」二次情報、三次情報になるにつれ主観が入り込み、自分が受け取った印象や想像が一人歩きして現実とはかけ離れたものになる。

情報の取得範囲は狭いけれど、自分で感じて実際に目にした情報を判断の基準の一部として考慮したい。


そんな願いが叶う瞬間がやっと訪れた。



【とにかくデカイ】

写真はフェイスブックを参照してもらいたいが、あらゆるものがデカイ。道にしても建物にしても人の態度にしても。駅1つで空港並みの大きさだった。道は3車線が当たり前。歩行者に容赦無しにクラクションを鳴らしまくるモーターバイクたち。ラオスとかなら歩行者前にいたら止まってくれたのに、人の間を強引に抜いてくるところがすごい。

人の態度も大きいと感じた。それはどういうところからかというと、伝わる伝わらない関わらず、中国語を半ば強引に使うところとか、英語で話しかけても理解しようとせず「私は英語わからないので!」という一点張りなところとか。ジェスチャーとかでわかろうと努力してくれよー…っと内心思ったのだけど、英語に合わせるのでなく、俺たち私たちの使う中国語に合わせろ!っていう態度は新鮮ですごいなぁと感心した。僕ら日本人は日本語は世界に通用しないから英語を使えるようにって発想だけど、中国は違うのかなぁ?って思った。

そんなところが「大きな態度」と感じたのだ



【超綺麗な街】

昆明の街は、雲南省最大のまちということで、大都会だ。それなのに、ゴミがあまり落ちていない!スモッグとか汚い川を想像してたのだけど、それとはかけ離れていた。


何故だ?

と考えていると、その答えがわかった。それはディズニー並の清掃員の数だ。中国の人の意識はおそらくどこでも変わらない。ポイ捨て当たり前だし立ちションとかも厭わないところがある。だけれども、清掃員のおじさんおばさんが、捨てたゴミをすぐに拾うシステムが街にあり、そのおかげで昆明はここまで綺麗な街になっているのだ。

都会ながらもバンコクより100倍住み心地が良い。


【飯がうまい】

安い!

うまい!

中国料理は口にあう!日本で食べ慣れているからということもあるだろうけど、200円でお腹一杯になる量がでてくる。小籠包、麻婆豆腐、本格拉麺を食べたのだけど、とっても美味しかった。中国全土で、言えることなのかこれからが楽しみでしかたない!


【厳重な警備体制

街のあらゆるところに特警という銃を構える警備員がおり、これじゃどこにいようと悪いことできないな…という感じがした。駅に入ろうにも駅の門前で荷物をスキャナーで通したり、身体検査を受けたりして駅構内に入る始末。その度にかなりの行列がおこる。

(後に調べてみるとら2014年にまさにこの現場でテロ事件があったことがわかった。通りでこんなに警備が厳しいわけだ)


【親切な中国人】

やっぱり偏見は良くない

優しい中国人も、かなりの割合でいるものだ。僕の泊まった宿は中国人経営の安宿(一泊700円)だったのだが、宿泊客は中国人ばかり。北京や上海など大都会にすむ人たちがホリデーに避暑地としてやってくるようだ。


卓球とビリヤード台があり、そこで中国人にまじって毎日遊んだ。

英語ができる中国人も中には泊まっており、中国語が横行する世界だからこそ、英語が喋れることで安心した。英語は全然喋れないから不安の方が大きいけども、日本人が1人もいない中で、しかも英語も通じない世界で、英語が通じる安心感は半端ないな!と実感をもって学んだ。


【教育熱が高い】

かの有名な?雲南大学に潜入した。由緒ある雰囲気を感じた大学構内。日本で言うたら京大とかそのへんをうろつく感じだろうか。

学部ごとに建物が分かれており、中央にはディスカッションできるようなスペースや、バスケが何試合も同時にできるような広いスペースまであった。

その周りには進学校があるみたいでたまたま入試か何かがあったのか小学生らしき賢そうな親子連れがぞろぞろ雲南大学周辺を歩いていた。

街中でよくみかけた学習塾の案内が、教育熱をうかがわせる。日本よりもはるかに多くの時間を家庭学習に費やす中国の子どもたち。

国力の底力はこういうところに現れてくると思う。


【まとめ】

昆明だけでも、色んな発見があった中国。これから成都に足を運ぶのだが、ドキドキワクワク。これまでに経験してこなかった学びが溢れていることに、感謝。






番外編

クレジットカードのキャッシング限度額が低すぎてお金がピンチですな。

国内にいるうちに広げておくべきだった!というか、そんなこと注意書きしてたブログあんまりない!キャッシングの限度額のことは、次世界に旅立つ人に是非教えておきたいことの1つである。


その枠を広げようと電話したら

「無職では、無理」

と、バッサリ切られました(笑)


社会的信用

という意味で、仕事の重要性を痛感した瞬間でした。トホホ…。


2ヵ国目 ラオス(6/9-6/13)~『教育する』ということ『教育される』ということ~


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無邪気にウォーターフォールで遊ぶ子ども。この表情に注目した。この世の全てがここに凝縮されているような気がして思わずシャッターを切った。



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ラオス最終日、外国人と2日続けてパーティー。日本人は僕も含めて3人だったけど、僕以外の立命館大学の学生た広島大学の学生はペラペラの英語、僕は当たった砕けろ精神で必死に食らいつく。

ふとマレーシア生まれ、ラオス在住のムスリムであるオーナーと話すことになった。僕が小学校の先生をしていたことを伝えると、会話が弾みラオスの教育問題や日本の社会事情についたディスカッションすることになったのだ

オールイングリッシュだから、半分わからなかったけど、
質の高い会話をしていることはなんとなく感じた。


理解できる範囲で要約すると
ラオス貧困層は学校にも行けず読み書きもできない。フランスに植民地にされていたこともありとても国全体としても貧しいところ。社会主義の影響もあって発展が遅れているんだ


それに対して日本の教育問題や自分の思っていることを英語で言えないことが悔やまれる


さて、本題に入る


ナイトマーケットをブラブラしていると、物売りのなかに子供が混じっていることがよくある。
作戦のうちかな?と思いはするもののなんとも可愛いのでつい買ってしまいたくなるものだ。

とあるこどもがこんなことを言った。勿論英語なのだが

『30000キープで売ってますよー。』

僕は思わず
日本語で
『買おうかなー』と呟くと
その子どもは

『ディスカウントするよー。25000キープにするよー』

と立て続けに言ってきた
値段交渉にも入ってない段階でディスカウントをカミングアウトしてしまうところが
それが可笑しくて、あどけない感じもしたけれど
きっと親に
『外国人に値段交渉をするようになるから、ディスカウントするんだよと』と
「教育」されているのだと思う


子どもに「教育」するとはきっとこういうことなのだろう。
あるべきことを刷り込むこと。
1+1=2という計算も
そうなるべきものだと教えられ、それで大人になって生きていく。「なんで1+1=2なの?」「大きいボール1こと小さいボール1こを足して2と言えるのはなぜか。なぜ1.5にならないのか。」ふと立ち止まって思考せずに素通りしてしまう。環境や年長者によって教え込まれてきた刷り込みを疑うことなしに。



僕の刷り込みはたくさんある。
英会話の苦手意識の真相であったり、実際の会話のテンポ、外国人たちの会話からあふれでる国民性、ギターの面白さであったり、象の肌触り、スコールの凄さ、メコン川チャオプラヤ川を目の当たりにしたときの感覚とか…
たったラオス一か国でこの量だ。これから旅のことを考えたら学ぶ量半端ねぇなと思っている。
書の勉強もいいけれど、本物の経験に勝るものはないなぁ。


いつしか、ナイトマーケットの少女も相手のかお色をみて言うことを考えたり、流暢な外国語を駆使したりして自ら学んでいくのだろう。
刷り込みは、環境や経験によってやんわりと姿を変えていくのだ。あたらしい自分が創られていく


子ども時代は刷り込みの時代。そう割りきってもイイのと違うかな?教えるということはそういうこと。教えられた側は、それをもとにやんわり姿を変えていけばイイ。やんわり刷り込みを変えるような異質な他者とどうでわせるか、ここが親や教育者ができる限界点。あとは、教育されるもの次第だ。運もある。僕が世界旅だったのも偶然の出会いがほとんどだ。


なんやかんや書いてきたが

願いはひとつだ。




冒頭で示した子どものような笑顔が一人でもおおく増えていきますように。僕たちは、僕たちにできることを考えていこう。それぞれの立場でそれぞれの年代に応じて。そして、決して、出来ること(「当たり前」)の壁を自ら高くすることなしに。


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こんな感じで未来に向かってdiveしていくぜ!

2016/6/13



1カ国目タイ 〜バンコク〜(6/4~6/8)

こんなに、住みよい街はない!!!!

どんなバックパッカーでも、いや、どんな旅行者でもずっと住みたくなる街だと思った。最初の街がバンコクでよかった。

何より、安い!

外資本の多さ!(セブンイレブンの多さ(笑))

交通の利便性のよさ!

人種やお店の多様性!

ほとんど日本にいるみたいだった。



だから


多くの世界一周してる日本人に出会った。


世界一周リピーターのベテランから

初めて1ヶ月目の卵たちまで。





出会いを通して、考え方が変わっていく感覚。出会いを通じて広がっていく自分自身の価値観。


文化、自然、人

が今回の旅のテーマなんだけど、


ぼくが求めてる旅のスタイルが

ちょっとずつ

具体的に

出来上がっていく感じがする。






多くの人と出会った。

「まじで?!」みたいな驚きの感情がおこる。それから、自分の「当たり前」がガタガタと崩れおちる。



全財産1万5千円で世界一周してるS太郎さん

アフリカ縦断南米縦断した早稲田大のRくん

8年間かけてたった20カ国。超マイペースに世界一周してる「仙人」。世界一周初日に睡眠薬強盗に合ってドブに捨てられた日本人


今までの人間観がいかに狭いかを痛感した。その旧人間観を通して僕は人を見てたのか、判断してたのか…。




その人らの輝く目をみる。

声の裏に潜む気持ちを感じる。

生き生きしたオーラを吸い込む。


人がしたいことをする瞬間はカッコいい。

人が得意なことを語る瞬間はカッコいい。

人が今を生きる瞬間はカッコいい。


たった4日しかいないけど、

26年分よりもはるかに多くの

カッコよさに出会った。

カッコいいという言葉では、適切に表しえないのだけど、今のボキャブラリーのない僕にはこれが一番近い表現だ。



そのカッコよさとは自己の肯定だ。

「大事なことは自分の生き方を肯定することなんだ納得することなんだ」



頭でわかるけど

実感としてわかってなかった。



その実感が欲しかった。



バンコクで出会った人達と自分自身


実感で溢れていたと思う。



こんな経験ができるのも

今回の世界の旅を

応援してくれてる

たくさんの人がいるからだと思っている。複雑な気持ちながらに

送り出してくれた人がいたからだ。


だからこそ、

自分の「生きる」を、貫きたい。




じゃないと、


応援してくれる人に対して

失礼だと思うから。


自分に対して不誠実だと思うから。





蛇足になるけど、

今日1日一緒に旅したリョウタ君が言ってた言葉が心に残った。

忘れないように

とりあえずメモしておく。


リョウタ君は

仕事を5年して辞めて

ぶらぶら世界を旅する人だけど、

仕事してるときイライラしてる上司に対してよくこう思っていたんだそうだ


「たかが仕事で、何イライラしてんの?」


仕事は責任のあるものだ。だからこそ人は必死になるし一生懸命にやるんだと思う。仕事で悩む人に対して、仕事のことを大事に思う人に対して失礼だとおもったけど、でも、1つ広い見方でもあるのかなとも思った。


自分のアイデンティティを仕事「だけ」などの1つに絞らないこと。より多様なアイデンティティをもつことの重要性を教えてくれた言葉だった。


教師をしているとどうしても周りは教師が多くなる。それは別に悪いことではないけれど、


僕は、あくまで僕はやけど、人生一回きりなんやし勿体無いと思う。


一歩「外」に出ること。

その「外」はその人それぞれでいい。


僕は「外」に出続けたい。

今、世界を旅してるけどその中でも今の「自分」から抜け出すんだ。


挑戦し続ける人になる。そんな大きな挑戦から小さな挑戦まで。




ラオス経由の中国チベットへ。

まだ顔を見ぬ4人の旅人が成都で待っててくれている。期限は6月20日。

20日までに成都入りするための挑戦の旅が明日からまた始まる。


バンコク以上の環境はないと思ってるんで、ある意味過酷な旅になるやろけど






楽しみ。



勇気を出して



しかし


気をつけて



行きたいとおもう。


2016/6/7

















世界に旅立つ前 厳選3つの「一問一答」

わざわざ仕事をやめて世界を旅立つ人は

たくさんいるわけではない。

 

だからこそ、「なんで?」「どこ行くの?」などとよく聞かれることがある。

ひとつひとつ答えていては切りがないので、この場をかりて一括しておこたえしようと試みた。

 

僕の旅を気にかけてくれる人のために、

新たにであった人への自己紹介のために、

そして、自分自身のために

 

 

 

質問①「なぜ、世界旅行するのか」

じつは、この質問に答えることが一番難しい。

本当は、適当な理由なんてすべて後付けのようなものなのだろうとおもうから。

僕らは、おこってしまったことや起きたことに意味付けをする。(ジョブズもそう言っていた!) 

だからこそ、今、これからの旅の意味を考えることなどできない。

まずは、「とびこめ」

あとから「かんがえろ」

でちょうどいいのではないか。(そうでないと、世界旅行など踏み込むことさえできないだろう。そう、ぼくらは知らず知らずのうちに、「まずかんがえろ」「そしてとびこめ」の思考回路が出来上がっているのである。)

 

旅の「きっかけ」については、後程blogにアップしようと考えている

ただ、ひとつ言えるのは、今回の旅は自分探しの旅ではなく、仕事からの逃避なのでもなく、大きな夢が世界一周であったわけでもないということだ。

 

質問②「どこに行くのか」

アジア→ヨーロッパ→北米→南米

大雑把にしかきめてません!

理由は、決めすぎると自分にとって「必要のない情報」を無意識に排除してしまうおそれがあるから。あくまで自然体の自分でいながら、自分で自分を認識しながら。

 

質問③「帰ってきてからのビジョンは」

おそらく今以上に本を読みたくなると思う。

それ以上は、あまり考えていない。先のことを考えすぎると「世界旅行にいかないほうがよい理由」がたくさん出てきてしまうことがわかっているから。

 

旅行に限らず

何事も

「行動しない理由」を考えるのは簡単だ。(◯◯の危険があるからとか、もし◯◯なったらどうするのとか、今の「自分」に満足しているのでとか、自分には興味がないのでとかその他多数。何個でも言えるおもしろさ(笑))

反対に

「行動する理由」を考えるのは難しい。だって、うさんくさくなったり、ユートピア的な妄想のように聞こえるから。

 

 

人間は保守的(「まずはかんがえろ」型)だからこそ、安心して楽しく生きていけるのだろう。

 

 

 

追記

僕自身、世界旅行は「すごい」と言われるほどすごいものではないと思っている。

どこかのblogで

「田舎の親父がパチンコ屋に行くようなもの」

ということが書かれてあったが、妙に納得した。

きっと、時間とお金と命のリスクが少しかかる「物見遊山」のひとつなのだろう

 

旅行を通して

「得られるものも、そこまでちゃうかな。。。」

と思っているし

「劇的に自分が変わるわけではない。。。」

だろうし

「なにかを成し遂げるわけでもない。」

 

ただ、これだけははっきり言える。

 

今の僕の進路決定は自己満足しているし、

これからの自分もひとつひとつの決定に満足し続けることができるだろうと。

それが、お金の使いすぎで半年で帰ってくることがあったとしても。

 

 沢木耕太郎によれば、年齢に応じて旅の味わいは変わるのだそうだ。20代の旅は20代にしか創れない。年齢が経って「20代のころにしたかった旅がしたい」と想って実際にその場所に行けたとしても、20代に沸き起こる感情は絶対に出てこないのだ。

 その理由は人生の「未経験」にある。歳がたつにつれ、出産や子育て、社会人としてのつもりに積もった「経験」が「未経験」の魅力をなくしていくのだそうだ。

 

 

 

人生の未経験者であるがゆえの旅を創っていきたいと思う。

 実際にそんな旅を創っていける主人公になれるのか

と、創造するだけでどきどきわくわく。

 

支えてもらっている全ての方に感謝(^人^)